【遺言無効確認について】

父が亡くなりました。相続人は、長女と長男の私です。

四十九日法要も済み、父の遺産をどう分割するか、協議したいと考えていたところ、裁判所から、遺言書検認手続の期日呼出し状が届きました。

父が遺言書を作っていたとは?!驚きました。

その上、父と同居していた長女が、長い期間、遺言書を保管していたというのです。

しかし、父は長く認知症を患い、施設に入所していました。
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【遺産の分割方法 その優先順位】

父が残した遺産の中に、いくつかの不動産がありました。

「ここはもらいたい、あっちはいらない。」「ここは賃料収入が見込めるから、自分が取得したい。」「いや、当分共有のままにしておきたい。」「もう、誰も住まないなら売却して金銭で分けたい。」など、相続人間で意見がばらばらです。

このままでは、調停で解決することになりそうです。

そこで、不動産の分割方法について、家裁では当事者の意向がどの程度通るのでしょか。

 

具体的な分割方法には、現物分割、代償分割、換価分割、共有分割の4種類があります。裁判所には広い裁量があり、当事者の意思に拘束されることなく、後見的立場から合目的に、どの方法を選択するか決定します。

その際、 続きを読む 【遺産の分割方法 その優先順位】

【遺産分割協議においての不動産の評価】

祖父が亡くなり、遺産分割の話のないまま時間が経過しました。当初の相続人が亡くなり、相続人は、我々孫の世代に移っています。

祖父の残したいくつかの不動産について、孫ら相続人は、「ここは自分が取得したい、あの土地は売りたい。」「いや、全部売却した方がいい。」など、それぞれの意見が対立しています。

売却で合意できるのであれば、できる限り高値で売りたいという利害は全員一致するのですが、一人が不動産を取得し、他の相続人の持分は金銭(代償金)で支払うという場合、その間の利害が対立しますので、価額に関してなかなか合意できません。

そこで、不動産の評価について、その価額をどう決めたらいいのかを知りたいです。

不動産の評価方法として、 続きを読む 【遺産分割協議においての不動産の評価】