高齢の父が亡くなり、遺産である預金の口座履歴を見てみると、亡くなる1年程前からATMでの頻回な出金がありました。
長男である兄に聞いてもわかりません。
相続人は、母と長男と長女の私、それに次女の4人です。
私は、父がキャッシュカードを作っていたことも知りませんし、使ってたことも聞いたことがありません。そもそもATM操作ができるとは思えません。
使い込みの事案で相談に来られる方が金融機関から入手された口座履歴に、50万円づつの連続した出金が記録されていることがあります。ATMには、出金の限度額があるのでしょう。
この口座履歴をよく見ると、
各出金の備考欄あるいは摘要欄のところに、ATMの設置場所を特定する「機番」が記録されています。金融機関に照会すると、どこに設定されたATMで出金されたかがわかります。
本件の場合、ほとんどの出金が、次女の自宅近くのATMでした。
次女が、父に頼まれてキャッシュカード作りを手伝い、その後、母の指揮!?の下、多額の出金をしていたことが判明しました。父は自分が亡くなってすぐには、預金が下ろせないことを心配していたとのことでした。
実家のタンス預金となっていました。
父は母に現金を残したかったようです。
無事に現金輸送がなされたのですね。。。以上
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